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熱可塑性樹脂用シリコーン添加剤 製品情報

GENIOPLAST® PELLET S

熱可塑性樹脂用シリコーン添加剤
GENIOPLAST® Pellet S
 
特徴
GENIOPLAST® PELLET S は超高分子量シリコーンを高濃度に含有するペレットです。製品中には有機樹脂を全く含まず、少量のフュームドシリカを含みます。このため、配合する樹脂を選ばずに添加可能で、作業性に優れ、加工性や表面特性の改良などが期待できます。
 
効果
熱可塑性樹脂に対し0.1%~1%添加の場合
・押出時トルクの低減
・吐出量の向上
・内部潤滑性の向上
・成形時の金型充填性・離型性の向上
など樹脂の加工性と流動性の改善

1%~5%添加の場合
・表面平滑性、表面光沢の向上
・耐摩耗性、耐傷つき性の向上
などの表面特性の改善

特に、タルクや炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等のフィラーを添加した熱可塑性樹脂複合材料において、顕著な改善効果が得られます。更にハロゲンフリー難燃コンパウンドの難燃性の改良にも効果的です。
 
製品外観
製品外観
 
用途
・熱可塑性プラスチックの成形加工性、流動性、表面特性、機械特性の向上
・自動車内装樹脂加工部品の成形加工性向上、耐傷つき性の向上
・ハロゲンフリー難燃ケーブルの難燃性向上  など
 
技術資料
■使用方法
・GENIOPLAST® PELLET S は通常の熱可塑性樹脂ペレットと同様に取り扱うことができる。
・所望量のシリコーン含量となるように予め GENIOPLAST® PELLET S と熱可塑性樹脂ペレットとをドライブレンドし、ホッパーより二軸押出機にフィード/混練する方法などにより添加することができる。
(混練には、二軸押出機やニーダーなどで高シェアをかけて御使用ください。)
 
■流動性改善効果
GENIOPLAST® PELLET S を各種フィラー添加系の樹脂に2%及び1%添加した場合の流動性(MFR)改善効果 (右図)少量の添加で顕著な改善効果が見られる。
 
流動性改善効果
流動性改善効果
 
■物性改良効果
GENIOPLAST® PELLET S を TPO(ポリオレフィン系エラストマー、タルク20%含有)に1%添加した場合の添加効果(右図)(黒実線:未添加、赤実線:1%添加)耐摩耗性、引張り特性、耐衝撃性の改善効果が特に高いことがわかる。
 
物性改善効果
物性改善効果
 
■耐傷付き性改良効果
タルクを約20%含有するポリオレフィン系エラストマーの平板試験片での耐傷付き性改良効果(図7)10Nの負荷で碁盤目状にシボ面に傷をつけた結果、GENIOPLAST® PELLET Sを3%添加したサンプル(右)は無添加品と比べ耐傷付き性が大きく改善されていることがわかる。また、他の有機系添加剤と比べ、臭気やフォギングの低減効果も認められた。
 
TPO(タルク20%)での耐傷付き性改良効果
TPO(タルク20%)での耐傷付き性改良効果

 

 

 

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