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電力用シリコーンエラストマー製品情報

POWERSIL®  577 Plus

ガラス・磁器製碍子用無溶剤シリコーンコーティング材
POWERSIL®  577 Plus
 
製品紹介

ガラス・磁器製の碍子は屋外電線の絶縁に使用されています。しかし、このような碍子は沿岸地区や工業地帯のような大気汚損レベルの高い地域では、碍子表面の汚損が急速に進み、安全性に重大な影響を与えます。碍子表面に付着した埃、チリ、塩分などの堆積物は、特に水分の存在下において、碍子の絶縁性能に影響を及ぼします。その結果、放電現象や最悪の場合、フラッシュオーバーに至る可能性があります。このようなリスクを避けるため、手間とコストが掛りますが、汚損した碍子表面を定期的に洗浄しなければなりません。

 

こうした問題を解決するため、ワッカーケミ―社は、ガラス・磁器碍子用のシリコーンコーティング材料の研究を長年に渡り行ってきました。シリコーンコーティング材は電気絶縁性能のみならず、優れた長期撥水性を兼ね備えています。この長期撥水性の効果より、水膜の形成、漏れ電流の増加、ドライバンドアーク現象やフラッシュオーバーのリスクを軽減し、碍子の信頼性を格段に向上させることができます。

 

POWERSIL®  577 Plusは、水系エマルジョン技術を応用した初めての碍子用シリコーンコーティング材料で、無溶剤、スズフリーでそのままの状態ですぐ使用可能な製品です。粘度特性は、せん断速度依存性が高く、優れたスプレー作業性を可能にします。一回の塗布で、所望のコート膜を形成し、セラミックやガラスに対して、プライマーレスで優れた接着性や撥水性を発現します。
また、POWERSIL® 577 Plusは、その優れた長期撥水性により、導電性水膜の形成を妨げることで、漏れ電流の発生を最小限に抑え、フラッシュオーバーのリスクを回避できます。
本製品でコーティングした碍子は、IEC 62217準拠の1000時間塩霧試験をパスしています。

 
特徴
・ 無溶剤
・ そのままの状態ですぐに使用可能
・ プライマーレスでの優れた接着性能
・ 優れた耐候性
・ 優れた撥水性
 
 
 
 
 
 
用途
・湿潤汚損地域に設置されたガラス、および磁器碍子やその他の高圧用絶縁体の保護コーティング
 
 
特性

 ・硬化前特性(代表値)

項目

試験方法

単位

特性値 

粘度 (0.1%歪み ) mPa.s 350,000

粘度 (100%歪み)

mPa.s 1,100

密度

ISO 2781 g/cm3 1.02

乾燥時間 (23℃,50% RH) 

hr 6

 ・硬化後特性(代表値、23℃、50%RHにて14日間硬化後)

項目

試験方法

単位

特性値 

外観色 ライトグレー

密度

ISO 2781 g/cm3 1.10

絶縁破壊強さ (1mm)

IEC 60243 kV/mm  > 28 
体積抵抗率 IEC 60093 Ω・cm   > 5 x 1015

誘電率 (50Hz)

IEC 60250 2.9

1000時間 塩霧試験   

IEC 62217 合格

 

 (上記値は代表値であり、出荷規格ではありません。) 

 

 
使用方法

・POWERSIL® 577 Plusは、予備撹拌の後、ご使用ください。

 

塗工面の洗浄
  ・接着性を高めるため、コーティングを施す表面は溶剤などで汚損物やグリースなどの油分を完全に取り除き、乾燥させて下さい。
  ・スプレー塗布前に汚れや油分が残っていないか、再度、注意深く確認し、イソプロピルアルコールで表面を洗浄後、スプレー塗布を行って下さい。

 

コーティング作業
  ・スプレーコーティングを推奨いたします。
  ・スプレーコーティングは、エアレス行程、特にエアコート塗工技術を推奨いたします。
  ・POWERSIL® 577 Plusのチクソ性により、1回のスプレー塗布で表面を覆うことができます。
  ・完全な硬化は温度と湿度にもよりますが数日後に得られます。
  ・1回の塗工により乾燥後、約0.4~0.5 mmの厚みが得られ、長期にわたる優れた保護皮膜が得られます。
  ・使用後のスプレー装置はゴムの装置内部での硬化を避けるため、直ちに水で洗浄して下さい。

 

   

             

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スプレーコート作業の様子

碍子表面に撥水性シリコーンコーティング層を形成させ
碍子の信頼性を格段に向上させることができます

   

 

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