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熱硬化型シリコーンエラストマー 情報

耐熱性シリコーンエラストマー ELASTOSIL® R 756 - 実現可能性の限界を広げる -

 エンジンまたは排気管の近くのエラストマー部品は、使用温度の上昇を最も影響を受ける部分です。 1週間以上にわたって最高300 ℃の温度にさえ耐える新しいシリコーンゴム製品について、本稿にてご紹介致します。

 

 

 自動車と調理用オーブンは全く異なりますが、共通点もあります。 たとえば、それらが稼働する時には熱が発生し、熱の発生量も増える傾向にあることです。小型化のトレンドに応じて、自動車メーカーは、小さいシリンダー容量でより少ないシリンダー数のエンジンの使用を増やしています。同じパワーをより小さいエンジンで得る為に、ターボチャージャーやダイレクトインジェクションが使用されるので、エンジンルーム内はより高温になります。 また、調理用オーブンでは、セルフクリーニング機能を特色とするオーブンの需要も増えています。セルフクリーニング中にオーブンは、パンを焼く時よりもはるかに高温になります。

 より高温で使用するため、使用される材料はより高い耐熱性の要求を充たさなければなりません。ゴム弾性部品は、今まで以上に長期間にわたって、200 ℃を超える温度に耐えなければなりません。 残念ながら有機ゴムは、そのような熱応力に耐えることができません。

 自動車では、エンジンまたは排気管の近くのエラストマー部品は、使用温度上昇の影響を最も受ける部分です。 使用条件下で弾性を維持しなければ、部品として信頼できません。典型的なエラストマー製品は、シール、弁膜、ホース、蛇腹配管やケーブルジャケットなどです。

 ワッカーケミー社のマーケティングマネージャーのJurgen Ismeierは、「ワッカーケミー社は、新しいELASTOSIL® R 756 シリーズにて、長期間非常に高温に繰り返しさらされる用途において、エラストマー製品の需要増大に応えています。」

と述べております。

 

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300 ℃に達する温度

 300 ℃以上で使用される用途に対してワッカーケミー社は、耐熱安定剤との相乗作用で非常に高い耐熱性能を持つミラブルシリコーンゴムの販売を開始致しました。 このELASTOSIL® R 756 シリーズは、過酸化物硬化型シリコーンゴムで、250 ℃ならば1000時間以上の長期間、300 ℃ならば数週間以上耐えることができます。 長期間極端な温度に曝されても、硬化ゴムの弾性に影響を与えません。例えば、 弾性の指標の圧縮永久ひずみは、弾性シールの働きをするのに十分低い値を維持しています。

 

 

弾性シール
 極端な温度に曝された後でも良い弾性を保つので、シリコーンエラストマーは、セルフクリーニング機能を持つオーブンのドアのガスケット部の部品として最適です。 これらのキッチン機器は、ボタンを押すだけでセルフクリーニングできます。セルフクリーニングは、空気が供給されない状態で有機物が加熱されて熱分解されます。セルフクリーニング実施中は、オーブン内は一定期間およそ500 ℃にも達します。 この温度では、オーブントレイに付着した油のしみ、こぼれた肉汁、液汁や食物かすは炭化されます。 セルフクリーニング後に残るものはすすと灰で、これらは簡単に掃いたり拭き取ったりする事ができます。そのため、消費者は手でオーブンを綺麗にする面倒な事をしなくて済みます。

 

 

熱空間

 オーブンのドアは洗練されたデザインがされておりますが、ドアのガスケット部はオーブン内とドアの隙間を密封する役割を担って、使用中は加熱されます。 熱分解の間に300 ℃にも達する場所があります。それは従来のシリコーン製ガスケットにとっては、かなりの高温です。 従って、これまでオーブンメーカーは、内側がワイヤメッシュで補強されたグラスファイバー製のチューブ形のシールを大部分使用していました。 ワイヤメッシュは弾性を補強します。

 原則として、グラスファイバーとワイヤメッシュは、熱分解の間の高温に耐えることができます。 しかし、グラスファイバー製ガスケットは、早くへたります。オーブンのドアを繰り返す開閉する事によって、ワイヤメッシュは変形し、それゆえガスケットとしての能力を失ってしまいます。更に編組されたグラスファイバーは、パンを焼いたり料理したりしている間、油が充満した蒸気を吸収します。そして、それは凝縮し、悪臭を放ち、やがて固まります。 この事によって編組されたガスケットは徐々に堅くなってもろくなります。 更にまた、グラスファイバー製のガスケットは掃除ができないので、結局、それらは目障りになってしまいます。

 新しい耐熱特性を持つミラブルシリコーンゴムのELASTOSIL® R 756 で作られたドアのガスケットは、グラスファイバー製ガスケットに代わる高品質なものです。それらは、熱分解時の高温に耐える事ができて、何回ものセルフクリーニング実施後でさえ、密封性能に必要な十分な弾力性を維持しています。

 

 

増大する要求

 「ワッカーケミー社は、新しいELASTOSIL® R 756 シリーズにて、長期間非常に高温に繰り返しさらされる用途において、エラストマー製品の需要増大に応えています。耐熱性に関して、ELASTOSIL® R 756 は、シリコーンの実現可能性の限界を広げます。」と、ワッカーケミー社のマーケティングマネージャーのJurgen Ismeierは強調します。

 

 

 ワッカーケミー社は、助剤を添加していない無色半透明の製品と、極めて効果が高い耐熱安定剤を添加して、すぐに使用できる製品の両方を提供します。耐熱安定剤の種類と添加量によって、シリコーン硬化製品が耐えることができる耐熱性が変わります。硬化ゴム製品の色もまた、使用される耐熱安定剤の種類によって決まります。無色の製品を選択した場合は、加工方法、耐熱性や色の要望に応じて自由に最適化する事ができます。すぐに使用できる製品を選択した場合は、助剤等を添加する必要はありません。

 

 さまざまな加工方法が可能です。 新しいミラブルシリコーンゴム製品は圧縮形成、射出成形や押出成型をする事ができます。後者の加工方法の場合は、硬化剤に影響を与えない耐熱安定剤を使用する必要があります。成形品の多くはこのよう簡単に製造する事ができます。

 

「耐熱性に関して、ELASTOSIL® R 756 は、シリコーンの実現可能性の限界を広げます。」

 

 

 

 

 

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