リチウムイオン電池の安全性を高めるシリコーン製品の発売
プレスリリース
ELASTOSIL® CM 185 / CM181
ワッカーケミー社は6月18日から20日までドイツのシュトゥットガルトで開催されたBattery Show Europeにおいて、バッテリー技術とEモビリティ向けの新規シリコーン製品のELASTOSIL® CM 185 と ELASTOSIL® CM 181の発表をいたしました。これら2つの製品は電気自動車のバッテリーの安全性を高めるものです。そして、バッテリーセルの高い信頼性を確保し、セル内での熱暴走が発生した場合の延焼を防ぎます。
ELASTOSIL® CM 185はリチウムイオン電池の繊細なベントおよびセル接触システム用のポッティングコンパウンドとして特別に開発されました。この製品は室温で硬化する2液型のシリコーン材料で、流し込んで使用したり、ディスペンサーで塗布したりすることができます。ELASTOSIL® CM 185は室温で硬化するタイプの自己接着性縮合硬化型製剤であり、最適化された機械的特性を持つ、電気的・熱的絶縁性エラストマーです。ポッティングに使用した場合、保護層を形成しますが、通気口の機能を損なうことはありません。
ELASTOSIL® CM 185でポッティングされたバッテリーパックのセルに熱暴走が発生した場合、圧力はベントとシリコーンポッティングコンパウンドを経由して逃がされます。ガスが漏れてほかのセルを損なうことを防ぎます。またシリコーンは、バッテリーパックの他のすべてのセルを保護し続けます。したがって、隣接するセルの自動発火を引き起こすベントとセル接触システムを介した熱伝導の経路は遮断されます。
ワッカー社のELASTSIL® CMの185のシリコーンゴムコンパウンドは、バッテリーモジュールのセル接触システム(図の青い部分)に塗布することで、1つのセルから隣接するセルに火災が広がるのを防ぎます。 
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もう一つの新製品の ELASTOSIL® CM 181も室温硬化型のシリコーンゴムコンパウンドです。このコンパウンドは粘度が低いため対象部位への注入が容易です。軽量フィラーを配合しているため区切られた細孔構造を持ち、硬化ゴムの密度を下げ、圧縮性を付与します。このシリコーンコンパウンドには、熱吸収性フィラーが含まれています。
これらの特性により、ELASTOSIL® CM 181はバッテリーパックやモジュールのセル間の隙間を埋めるのに理想的な材料となります。ポッティング材は、セルを電気的・熱的に絶縁すると同時に、機械的サポートと保護機能を提供します。その結果、セルの振動、衝撃、熱膨張を吸収し、バランスをとることができ、セルアセンブリに機械的ストレスを与えません。さらに、熱絶縁性シリコーンエラストマーは、セルの側壁を介した熱伝達を妨げます。ELASTOSIL® CM 181でセル間をポッティングすることで、より信頼性の高いバッテリーセルの動作が可能となります。
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