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ワッカー社は、アジアにおけるスペシャリティシリコーンの生産能力を増強します

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ワッカーの熱伝導シリコーンは、自動車およびエレクトロニクスの分野でたとえば熱管理のためのギャップフィラーとして用いられます。こうしたスペシャリティーシリコーンの製造が日本でもはじまりました。
(写真:ワッカー社)

 ミュンヘン・つくば・鎮川 2025123日 ワッカーケミーAGは今週、日本と韓国でスペシャリティシリコーンの新たな生産施設2カ所の稼働を開始しました。 これにより、成長するアジア市場での活動が強化されます。日本のつくば、および韓国の鎮川建設された新しい施設は、自動車産業および建築業界において今後見込まれる需要の高まりに対応します。ワッカーはこの生産能力拡大のために総額数千万ユーロ規模の投資を行いました。


 「ワッカー社は日本と韓国の生産設備拡充によって、重要な成長市場であるアジアにおける高品質なシリコーンソリューションのマーケットおよび技術リーダーとしての地位を強化しています」とワッカー社のシリコーン事業を担当するボードメンバーのクリスティアン・キルステンは起動式典で述べました。「生産能力の拡充により、特に現地の自動車産業および建築業界で増加している需要に応えられるようになりました。シリコーン事業のスペシャリティ戦略をさらに推し進めていきます。」

 ワッカー社にとって、アジアは今すでにもっとも重要な地域のひとつとなっています。「当社の売上の約40パーセントをアジアで達成しています。日本と韓国のビジネスが大きく貢献しているのです。」とアジアビジネスの責任者でもあるボードメンバーの1人であるアンゲラ・ヴール取締役は説明しています。「つくばと鎮川での生産拡大は、お客様のいる地域で生産を行うというワッカー社の戦略に沿ったものです。」

つくば事業所:エレクトロモビリティにフォーカス

 つくば事業所における生産能力の増強は、自動車産業、特にエレクトロモビリティに関連するお客様を対象としています。新工場は、シリコーンベースのサーマルインターフェースマテリアル(TIM)を製造する施設です。

 TIMとは、各種添加剤や充填剤を加えたコンパウンド加工によって熱伝導性を付与されたシリコーンゴムのことです。自動車産業以外にもエレクトロニクス産業において電子部品の熱管理を効率よくおこなうギャップフィラーとして用いられます。たとえば車載バッテリーをシリコーンポッティング材で封止することで、駆動中に発生する熱をうまく除去して過熱から守ることができます。

 

日本のつくば事業所では、シリコーンべースの放熱材(TIM)の生産ラインが稼働しました。これらの製品は、エレクトロモビリティにおいてパワーエレクトロニクスと駆動用バッテリーを冷却する放熱ギャップフィラーとして用いられます。(写真: ワッカー社)

日本のつくば事業所では、熱伝導シリコーンべースの放熱材(TIM)の生産ラインが稼働しました。これらの製品は、エレクトロモビリティ分野においてパワーエレクトロニクスと駆動用バッテリーを冷却する放熱ギャップフィラーとして用いられます。(写真:ワッカー社)

 エレクトロモビリティに向けた世界的なトレンドに伴い、アジアでもこのようなスペシャリティシリコーンの需要が高まると予想されます。日本の自動車部品メーカーもこの分野に大規模な投資をしています。「メーカーは、電気自動車のデザインと性能を改善する方法を探しています。シリコーンは、ハイブリッドケーブルや効率的な熱管理、電子部品の封止からバッテリーの安全性の向上まで、エレクトロモビリティの分野における新しい革新的なソリューションを可能にする素材です。当グループの日本の生産ラインを通じて、こうしたスペシャリティシリコーンの高まる需要にこれまで以上に応えることができます。」とキルステンは話しています。

 ワッカーは、1999年に合弁会社である旭化成ワッカーシリコーン株式会社を設立し、つくば事業所においてシリコーン製品を製造しています。また技術センター、ならびにシリコーンの応用に関するトレーニングセンターを擁しています。

 

韓国では建築用途のシリコーンの生産能力を増強

 ワッカー社は、韓国の鎮川事業所の生産能力も増強しました。ここでは、2010年から建築用シリコーンシーリング材、2012年からは自動車および電子産業向けのスペシャリティシリコーン、液状シリコーンゴム、シリコーンエラストマーを製造し、アジア全域に供給しています。
 
 すでに2018年には製造の移転に伴いシリコーンシーリング材の生産設備を拡充していましたが、高品質の建築用シリコーンの需要が増えるなかで生産能力は限界に近づいていました。このたび新しい生産ラインが稼働したことで鎮川の生産能力は格段に増大します。「この投資は、アジアで高まる需要に長期的に対応するうえで非常に重要な役割を果たします」とキルステンは語りました。「このステップにより、ワッカー社は、高品質なシリコーンシーリング材のアジアにおけるマーケットリーダーとしての地位をさらに強化できます。鎮川は、アジア全域で最大かつ、もっとも近代的で高効率なシリコーンコーティング生産拠点のひとつとなりました。」

韓国鎮川では、2010年からアジア市場向けのシリコンシーリング材を製造しています。本日より新しい生産ラインが稼働しました。 (写真: ワッカー社)

韓国ジチンチョンでは、2010年からアジア市場向けのシリコンシーリング材を製造しています。本日よりこのたび新しい生産ラインが稼働しました。(写真:ワッカー社)
 
           

ワッカーシリコーンについて

 ワッカーシリコーンは世界有数のシリコーンメーカーとして、2,800種類以上の高度に特化した革新的なシリコーン製品を製造しています。製品はシリコーンオイル、エマルジョン、シリコーンレジン、シリコーンエラストマー、シリコーンシーリング材から、シラン、シラン末端ポリマーそしてフュームドシリカまで多岐に渡ります。これらの製品は、最終製品の価値と性能を向上させることによりお客様にとって非常に大きな付加価値の可能性を提供しています。ワッカーシリコーンのシリコーンは自動車、建築、化学、医療技術、エネルギーとエレクトロニクス、製紙、繊維などの分野で使われています。

関連サイト紹介

WACKER Expands Production Capacity for Speciality Silicones in Asia

Press Release: 01_Silicones_Asia_EN.pdf

ワッカーケミー社:

 ワッカーケミー社は、約16,400人の従業員を擁し、年間売上高は約64億ユーロ(2023年)の世界的な化学会社。27の生産拠点、22の技術センター、48のセールス拠点からなるグローバルネットワークを有しており、シリコーン、ポリマー、バイオソリューションズ、ポリシリコンの4つのビジネスユニットからなる。ワッカーシリコーンの製品は、自動車、建設、化学、化粧品、医療品、エネルギー・エレクトロニクス、製紙・繊維などの様々な分野で使用されており、2023年、シリコーン事業部の売上高はグループ全体の売上の約43%にあたる。

旭化成ワッカーシリコーン株式会社

1999年 (平成11年)10月1日、旭化成・ワッカーケミー社の合弁会社として設立。資本金は10.5億円(旭化成株式会社 50%、Wacker Chemie AG 50%)、従業員は約160名。事業内容は、シリコーンオイル、シリコーンエマルジョン、シリコーンレジン、シリコーンエラストマー、 高分散シリカ、シラン等の製造・開発・販売。

東京本社 
 〒101-0047 東京都千代田区内神田1-16-8 (内神田ミッドスクエア7F)

つくば事業所 ・ 技術センター
 〒300-4522 茨城県筑西市向上野1500-3 つくば明野工業団地

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