K 2025 trade fair for plastics & rubber:新型シリコーンゴムが電気自動車の駆動用バッテリー安全性を向上します
News
K 2025 プラスチック・ゴム国際産業展において、ワッカーは電気自動車の高電圧バッテリー用バスバーを確実に絶縁する新型シリコーンゴムを発表します。ELASTOSIL® R 531/60と名付けられたこの新製品は押出加工が可能なため、部品の被覆を非常にコスト効率良く行えます。さらに火災時にはセラミック化し、絶縁性保護層を形成して短絡を確実に防ぎます。ELASTOSIL® R 531/60は電気自動車の乗員安全性と防火安全性において極めて重要な役割を果たします。
400ボルト、800ボルト、915ボルト:電気自動車の電圧範囲は上昇の一途を辿っています。しかし、高出力化、短時間充電、長距離走行の追求には代償が伴います。つまり、配線と電気部品の絶縁に対する要求が大幅に高まるのです。これは特に駆動用バッテリーのバスバー(バッテリーセルとモジュール間で電流を分配するアルミニウムまたは銅の導体)に当てはまります。電気自動車の公称バッテリー電圧が既に300ボルトから900ボルトの範囲にあるため、これらの部品の確実な絶縁は必須です。
ワッカーの新型シリコーンゴムELASTOSIL® R 531/60はこれらの要求を完璧に満たします。この製品は難燃性で、漏洩電流とエネルギー損失を確実に防止します。絶縁性能は205°Cまでの動作温度でも維持されます。ELASTOSIL® R 531/60は電気自動車の安全運転においてもう一つ重要な役割を果たします。火災時には硬化したゴムが固体セラミック材料に変化し、バスバーを被覆して電気的絶縁を継続するため、短絡を確実に防止します。この保護層は800~1000°Cの高温でも維持されます。
ショア硬度60AのELASTOSIL® R 531/60は押出加工が可能なため、バスバーへのコスト効率の高い加工を実現します。シリコーンの高い柔軟性と引裂強度により、バスバーを曲げてバッテリーの表面構造に適合させても割れが生じません。衝撃試験後も亀裂や破損は発生しません。ELASTOSIL® R 531/60は温度変動に容易に耐え、-40°Cの低温でも極めて柔軟性を保ち、車体の振動や衝撃からバッテリーを保護します。
10月8日から15日まで開催されるK 2025で、6号館A10ブースのワッカーにお越しください。
プラスチック技術の未来を体験しよう|Kトレードフェア2025 -- K Trade Fair
WACKER ELASTOSIL® バスバー
電気自動車の駆動用バッテリー内部の様子。拡大図では、ELASTOSIL® R 531/60で絶縁されたバスバー(オレンジ色)が示されています。被覆後、曲げ加工されバッテリー構造に組み込まれています。シリコーンの高い弾性と衝撃強度により、この成形・曲げ工程にも容易に対応可能です。(写真:ワッカー)

WACKER ELASTOSIL® バスバー(図解)
ELASTOSIL® R 531/60で絶縁されたバスバー(オレンジ色)。この新型シリコーンゴムは火災時にセラミック化します。そのため、事故や車両火災時でも導体の絶縁性が維持され、電気自動車の乗員や救助隊員の安全性が向上します。(写真:ワッカー)

air up® ボトル
air up® ウォーターボトルの核心は、ワッカーのシリコーンゴム製革新的なマウスピースです。K 2025 プラスチック・ゴム国際見本市のブースでは、ELASTOSIL® eco LR 5003を使用したこの部品の製造工程を実演します。(写真:ワッカー)

air up® マウスピース
air up® ウォーターボトルの核心は、ワッカーのシリコーンゴム製革新的なマウスピースです。K 2025 プラスチック・ゴム国際見本市のブースでは、ELASTOSIL® eco LR 5003を使用したこの部品の製造工程を実演します。(写真:ワッカー)

詳細情報につきましては、「製品に関するお問い合わせ」より必要事項をご入力いただき、お問い合わせください。
ワッカーシリコーンについて
ワッカーシリコーンは世界有数のシリコーンメーカーとして、2,800種類以上の高度に特化した革新的なシリコーン製品を製造しています。製品はシリコーンオイル、エマルジョン、シリコーンレジン、シリコーンエラストマー、シリコーンシーリング材から、シラン、シラン末端ポリマーそしてフュームドシリカまで多岐に渡ります。これらの製品は、最終製品の価値と性能を向上させることによりお客様にとって非常に大きな付加価値の可能性を提供しています。ワッカーシリコーンのシリコーンは自動車、建築、化学、医療技術、エネルギーとエレクトロニクス、製紙、繊維などの分野で使われています。
関連サイト紹介
Press Release: https://www.aws-silicone.com/dcms_media/other/K2025_ELASTOSIL_R531_EN.pdf
ワッカーケミー社は、約16,400人の従業員を擁し、年間売上高は約64億ユーロ(2023年)の世界的な化学会社。27の生産拠点、22の技術センター、48のセールス拠点からなるグローバルネットワークを有しており、シリコーン、ポリマー、バイオソリューションズ、ポリシリコンの4つのビジネスユニットからなる。ワッカーシリコーンの製品は、自動車、建設、化学、化粧品、医療品、エネルギー・エレクトロニクス、製紙・繊維などの様々な分野で使用されており、2023年、シリコーン事業部の売上高はグループ全体の売上の約43%にあたる。
旭化成ワッカーシリコーン株式会社
1999年 (平成11年)10月1日、旭化成・ワッカーケミー社の合弁会社として設立。資本金は10.5億円(旭化成株式会社 50%、Wacker Chemie AG 50%)、従業員は約160名。事業内容は、シリコーンオイル、シリコーンエマルジョン、シリコーンレジン、シリコーンエラストマー、 高分散シリカ、シラン等の製造・開発・販売。
東京本社
〒101-0047 東京都千代田区内神田1-16-8 (内神田ミッドスクエア7F)
つくば事業所 ・ 技術センター
〒300-4522 茨城県筑西市向上野1500-3 つくば明野工業団地