ワッカー、FAKUMAで世界初のポストキュア不要・自己接着性液状シリコーンゴムを発表
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WACKERは、今年のプラスチック加工見本市「FAKUMA」において、世界初となるポストキュア不要の自己接着性液状シリコーンゴムを展示します。「ELASTOSIL® LR 5471」の名称で販売されるこの製品は、架橋反応によって揮発成分が極めて少ないエラストマーを形成します。そのため、新製品を用いて製造された硬質・軟質複合部品は、多くの場合、ポストキュア処理を行わなくても、食品用途、医療用途、さらには乳幼児向け製品に使用することが可能です。
WACKERは、10月12日から16日まで開催されるFAKUMAのホールA6、ブースA6-6212で本製品を紹介します。
自己接着性液状シリコーンゴムは、硬質・軟質複合部品を大量生産する際に非常に効率的な材料です。シリコーンポリマーに配合された内部接着剤によって、基材との強力で信頼性の高い接着が実現されます。理想的には、射出成形機内で表面処理を行うことなく、硬質部材へ液状シリコーンゴムを直接オーバーモールドできます。これにより、熱可塑性樹脂や金属をベースとした複合部品をコスト効率よく大量生産することが可能になります。
この特長はELASTOSIL® LR 5471にも当てはまります。FAKUMAで初めて発表されるこの自己接着性液状シリコーンゴムは、金属および熱可塑性樹脂に対して優れた接着性能を発揮します。WACKERの試験では、ポリブチレンテレフタレート(PBT)に対して28 N/mm(ISO 813準拠)の接着強度を達成しました。ポリエチレンテレフタレート(PET)についても同様の結果が得られています。
今年のFAKUMAで、WACKERは新製品ELASTOSIL® LR 5471を展示します。これはポストキュア不要で自己接着性を備えたシリコーンゴムです。本製品は、調理器具や製菓用品、キッチン用品などの食品接触用途に適しています。(出典:WACKER)

一般的な液状シリコーンゴムは、多くの高要求用途に対応するため、通常数時間にわたる熱処理(ポストキュア)が必要です。しかし、ELASTOSIL® LR 5471では、製造工程に追加された独自の処理により、その必要がありません。厚さ2mmの試験片を200℃で4時間加熱して測定した結果、硬化後シリコーンの揮発成分含有量は0.4%未満でした。そのため、本製品は熱的なポストキュアを行わなくても、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)の食品接触材料に関するガイドラインやその他の関連規制に適合します。
さらに、本製品は優れた機械的性能を備えています。ELASTOSIL® LR 5471は、最大570%の破断伸びと、38 N/mmの引裂強度(ASTM D624 B準拠)を示します。そのため、ポストキュアを行わない部品でも、高い弾性と十分な機械強度を必要とする用途に対応できます。用途例としては、調理器具・製菓器具・キッチン用品向けガスケット、フレキシブルスクレーパー、医療用マスクのライナー、治療機器部品、おしゃぶりや哺乳瓶用のソフトパーツが挙げられます。
ELASTOSIL® LR 5471は、加工前に混合する2液型の付加反応硬化型シリコーンです。ショアA硬度40および50のグレードが用意されています。特に、オーバーモールド部品や二色成形・複合成形用途での大量生産に適しています。
さらに詳しい情報は、10月13日(火)午後2時20分よりFAKUMA会場内のEast Conference Center(Berlin Room)で行われるワッカーの講演をご覧ください。WACKER Process Technology Centerの責任者であるMichael Kalchauerが、ELASTOSIL® LR 5471を含むWACKERのシリコーンゴム製品の独自性(USP)や加工上のメリットについて説明します。
WACKERはFAKUMAでELASTOSIL® LR 5471を初めて発表します。この自己接着性液状シリコーンゴムにより、硬質・軟質複合部品を非常に効率的に製造できます。また、この材料で製造した加硫成形品は、時間のかかる熱ポストキュア処理を行うことなく、医療機器用途や食品接触用途に使用できます。(出典:WACKER)

関連サイト紹介
WACKER will be showcasing first non-postcure silicone rubber with self-adhesive properties at FAKUMA
Press Release: FAKUMA_ELASTOSIL_LR5471_EN.pdf
WACKER Siliconesについて
WACKERのシリコーン事業部は世界有数のシリコーンメーカーとして、2,800種類以上の高度に特化した革新的なシリコーン製品を製造しています。製品はシリコーンオイル、エマルジョン、シリコーンレジン、シリコーンエラストマー、シリコーンシーリング材から、シラン、シラン末端ポリマーそしてフュームドシリカまで多岐に渡ります。これらの製品は、最終製品の価値と性能を向上させることによりお客様にとって非常に大きな付加価値の可能性を提供しています。ワッカーシリコーンのシリコーンは自動車、建築、化学、医療技術、エネルギーとエレクトロニクス、製紙、繊維などの分野で使われています。
Wacker Chemie AGは、約16,000人の従業員を擁し、年間売上高は約55億ユーロ(2025年)の世界的な化学会社。WACKERは1914年に創業し、本社をドイツ・ミュンヘンに置いています。現在、世界27カ所に生産拠点を有し、その内訳はヨーロッパ10拠点、南北アメリカ9拠点、アジア8拠点です。最大の生産拠点はドイツ・ブルクハウゼンにあります。シリコーン、ポリマー、バイオソリューションズ、ポリシリコンの4つのビジネスユニットからなる。シリコーン部門は、世界有数のシリコーンメーカーであり、2,800種類を超える高度に専門化された製品を提供しています。製品ラインナップは、シリコーンオイル、エマルジョン、レジン、エラストマー、シーラントから、シラン、変性ポリマー、乾式シリカにまで及びます。これらの製品は、顧客の製品価値を高め、最終製品の性能や機能向上に大きく寄与しています。2025年、シリコーン事業部の売上高はグループ全体の売上の50%にあたる。
旭化成ワッカーシリコーン株式会社
1999年 (平成11年)10月1日、旭化成・ワッカーケミー社の合弁会社として設立。資本金は10.5億円(旭化成株式会社 50%、Wacker Chemie AG 50%)、従業員は約160名。事業内容は、シリコーンオイル、シリコーンエマルジョン、シリコーンレジン、シリコーンエラストマー、 高分散シリカ、シラン等の製造・開発・販売。
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